感動と永遠なるものえの憧れをこめて』
アート山 大石可久也美術館は、大石夫妻(淡路島出身の洋画家大石可久也と鉦子画伯)が雑木林の草刈からはじめ、地域の人々と一体となって、現在もなお作り続けている小さな美術館です。
ギャラリーの中だけでなく、山全体が遊び心溢れるアートになっていて、自然との一体感が心地よく、愉快でほっとする空間になっています。
駐車場に車を置いて、手作りの散策道を登っていくと、目に飛び込んできた「女神の塔」
高さ5.5mのレンガや石を1つづつ積み上げて創り上げた塔は、見ているだけで気持ちよく、空に舞い上がって自由に飛び回りたい気分になっちゃった


あちらこちらに風景として存在しているアートたち


メインギャラリーは、2007年に地域文化功労者として文部科学大臣表彰を授与された可久也さんの空間。白い帆船のような美術館です。


1階は、カフェになっています。

2階には、たくさんの作品が展示されています。

2階のギャラリーの真ん中に不思議な存在感で建つ柱に心惹かれて・・・

鉦子さんに尋ねると、
この柱は流木で、美術館の建設が終盤に差しかかった頃に海岸に流れ着いた物。
たった20p切っただけで天井に合う不思議な長さの流木だった。
船に詳しい人の話では、昔、帆船がこの前の海を往来していたが、スピード優先の時代になりモーター船に主役を奪われ、用済みになった帆船は、石を詰め込めて大阪湾に沈められたとか・・・
海底で眠っていた船の残骸が浮かび上がってこの海岸に流れ着いたらしい・・・台風もなかったのに不思議です。
建物の完成前に、まるで呼び寄せられたように船の古木が流れ着き、天井の柱に納まったこの木に
何故か愛おしく、思わず触れてしまった私です

イーストギャラリーは、「鉦子館」
オブジェの素材は近くの海岸から拾ってきたもの。鉦子さんによってゴミがアートへ姿を変え、
目の前で息づいている・・・



トイレだってこんなに楽しい空間に


なんと現代人が原始小屋をつくりました

椅子に座って、土壁や外を眺めると、気分が落ち着いてとっても懐かしい感覚がしてくるから不思議・・・



山からの眺めも素晴らしく、海と森との日常を超えた異次元空間です。


〜私たち二人ともどこか楽天的で、大変なことがあっても、なんとかなるんじゃないかと思って生きてきたんです。今から先、何が起こるかは誰もわからないでしょう?何か困ったことが起こった時は、どうにか解決できるだろうと思っていますから、先を憂うのではなく、“今”を楽しんでいます。私たちの人生で出会う人は、目に見えない何かの力によって私たちと引き合わされてるんですよね。そんな出会いや時間を素直に精一杯楽しんでいます〜 (パンフレット『つくることは生きる喜び』より抜粋)
この美術館は、花みどりフェアーが開催されていた「淡路夢舞台」からは、遊歩道でつながっています。明石海峡大橋を渡るとすぐそこにあるという感覚で、オシャレでアートな田舎を満喫できます。
開館時間:10時〜17時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季休館日
入場料:大人 500円 (15歳以下無料) 割引特典
特定非営利活動法人 淡路大磯アート山を創る会
住所:兵庫県淡路市楠本2159番地 〒656-2301
Tel:0799-74-5565 Fax:0799-74-5596
http://www.eonet.ne.jp/~artyama/index.htm