梅雨の季節となりましたね・・・ 島のオバちゃんライターYOKOです!
この時期が過ぎると、淡路島では海水浴シーズンを迎えます。
私が育った洲本市には、環境省の「快水浴場百選」に選定されている大浜海岸があるんですよ。
洲本市新都心ゾーンと洲本温泉街を結ぶ位置にあり、遠浅の砂浜は南北750メートルもあります。
その背後に洲本城を頂く三熊山が迫り、砂の色は白く、砂浜には松原が続く白砂青松海岸です。
広がる松林と白い砂浜、分かります? 綺麗でしょう〜〜
この写真は、洲本城に上がって眺めたもので、その逆が下の写真。
大浜海岸から見たお城です。
模擬天守閣としては、日本最古なんですって。
またこの度「続日本100名城」にも選定されました。
浜には黒松が生い茂っていて、かつては「洲本大浜千本黒松」と呼ばれる景観だったそうです。
そういえば、中学生時代にはお弁当を持って遠足のような写生大会がありました・・・。
絵が不得意な私には、あまり楽しい想い出ではありませんがね。
小学生時代は、この松林でキャンプをしたり海水浴を楽しんだり・・・。
淡路島には大学が無いので、高校卒業して島外の短大へ入学した私。
その後も島外で就職したけど、嫌なことや辛いことがあると帰郷していました。
落ち込んだ時には、何故かこの海を見たくなったから。
砂浜に座って、ぼーーっと眺めていると不思議と癒されたものです。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが・・・
そんな私の想い出がいっぱい詰まった海岸で、゛海の映画館゛が開催されたのです!!
〜海と空の間に浮かぶ水上スクリーン〜『うみぞら映画祭』
え? 浮かぶって? どうやって??
大きなクレーン車でスクリーンを吊りさげているんですね〜
こんな壮大なプロジェクトを思いつくのも素晴らしいし、実現できたことには驚くばかりです。
私が参加した5月19日は、オープニングセレモニーがありました。
映画祭のテーマソング「星のある場所」を歌う゛にこいち゛LIVE。
当日上映された映画『あったまら銭湯』の監督である大継康高さん、出演女優の松原千恵子さん&中尾萌那さんの舞台挨拶。
夕陽がスポットライトになっているのも、憎らしいほどの演出です。
大継監督は洲本市出身で、京都で映像制作の株式会社海空を立ち上げた方です。
「この映画は、海で上映することを意識して作った作品
波音がどのシーンでも聞こえてくるような映画に仕上げました
映画祭の『うみぞら』は水平線をイメージした言葉です」
女優55周年の松原千恵子さんは、
「海の中にスクリーンがあるなんて、びっくりです!
こんな映画は50年以上女優をしてきたけれど初めてです」
自転車のわらび餅屋さんは、大浜海岸の人間国宝さんと言っても過言ではない名物オジサン。
チリリン〜チリリン〜 と鳴らしながら街でも販売しているので見かけたら、ぜひ召し上がってくださいね。
さあ、懐かしいのわらび餅も買ったし、陽も落ちたし、いよいよですよ〜
写真はここまで。以後は撮影禁止だったので悪しからず・・・。
オール淡路島ロケだった『あったまら銭湯』
いつも見ている景色をスクリーンで観るって不思議な感覚。
ましてや、スクリーンにも海、回りも海。
スピーカーから流れる波音と実際の波音が波動を合わせ、身体に伝わってきます。
銭湯につかりながら、海を泳いでいるかのような錯覚。
圧巻は浜辺で線香花火をするシーンで、ちょうど回りもスクリーンと同じように暗くなったんです!!
五感全てが一体となって観る映画って初めてで、本当に感動ものでした。
空には星が輝き、飛行機が時折飛んで行きます。
座っているのは無機質な椅子ではなく、ほろ温かさが残る砂浜。
海に囲まれた淡路島だからこそ、
都会ではなく田舎だからこそ、
実現できたエンターテイメントでしょう。
今年が2回目の゛海の映画館゛
これからも毎年開催されることを心より願って帰路に着きました。
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島のおばちゃんライターYoko
短大・就職を経て淡路島へUターンし結婚。
子どもたちも独立し、夫と愛猫との穏やかな日々。
都会へのアクセスの良さが嬉しい
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