2016年08月26日

移住相談「リサーチ!あわじ暮らし」農業希望者受け入れました!!

今年度から取り組んでいる特別面談「リサーチ!あわじ暮らし」が好評です。
淡路島への移住を検討している人が対象で、それぞれの夢に合わせた対応をするのが特徴。

これまでに、子育て世代2組、セカンドライフの起業1組、農業希望1組が利用。
その中でも6月にご参加のご夫婦とお子さん2人のご一家は、早くも7月末に移住されたのですよ。

今回は、7月下旬に農業希望の35歳男性を受け入れた事例をご紹介しましょう。

〜宝塚市在住Tさんの経歴〜
約10年間、営業職の会社員として勤務。
会社は工業用薬品メーカーで、各工場を顧客として新規やルート営業を行っていた。
退職後、約2年間かけて世界36ヶ国を旅して回ってきた。

今年の5月に日本に帰り『これからの人生では、第一次産業に従事したい』と思ったのです。
まずは、厚生労働省主催の林業の担い手育成20日間コースを京都で受講。
しかし、あまりにも厳しい現場作業に、林業を生業とするのは自分には無理と判断したそうです。

いつまでもフラフラ出来ないので『農業をやる!』と周りの人々に宣言しての「リサーチ!あわじ暮らし」参加となりました。

Tさんの場合、農業経験無し・資金無し・栽培したい農作物も特に決まっていないという状況。
淡路島の農業は、地域や生産者で栽培品目も経営方針も違うので、3市それぞれの農業現場へ入るプログラムとしました。
特別企画で、2泊3日の農業みっちり研修です。

受け入れ先の農家は、移住した新規就農者で「業」としてしっかり取り組んでいる方々にお願いしました。

1日目は、洲本市の藤原農園さん。
移住して7年目となり、島の女性と結婚し、農家が経営するジェラート店もオープンさせ異色を放っています。
移住間もない頃の様子は「移住者の声」で紹介しています。

夏場の日中は農作業は避けているということで、まずは農業の心得をしっかりとお話いただきました。

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◎農業をやるなら儲けたいという気持ちが大事、半農半Xはダメ
◎農機具の特に重機は危険を伴うので生半可ではダメ
◎なにより体力が必要
◎農業生産法人へ就職するときは良く見極める(農業技術を取得できるか、先で独立できるか)
◎まずは慣行農法で基本を学んだ上で独自性を出していくのがベター
◎独立就農には資金1000万円程度が最低額として必要

午後4時頃から圃場へ・・・。

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淡路富士とも呼ばれる先山(せんざん)が美しく見える畑には約400株のピーマンが植わっています。
野菜栽培のコツを教わってから、草刈機の操縦を体験しました。
実は、農家の基本中の基本は、草刈なんですよ・・・。

夕食交流会のゲストは、国家公務員から転身、農業経験無しで農業生産法人へ今春就職したOさん一家。

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就職した農業生産法人は、Uターンした息子さんが事業を共にやってくれる人を求めていて面接当日に採用決定。
・農作業はキツイが、バスケットをしていて体力には自信があったので大丈夫
・公務員の仕事はやり切っていて、新たに自分が成長できる分野にトライしたかった
・以前は深夜まで仕事していたが、今は家族団らんの時間がもてる
・収入面は激減だが、やりがいと今後の展望に賭ける

すっかり日焼けした顔で話す言葉からは、充実の日々がうかがえ、Tさんも大いに参考になったようでした。

2日目は、農業の一番盛んな南あわじ市、淡路島希望食品有限会社(2525ファーム)で研修。
゛日本一美味しい玉ねぎをつくる゛と熱い想いで突っ走っている農家さん。
5月25日のブログでも取り上げています。

玉ねぎの出荷作業を一日かけて体験しました。

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仕事終わりには、服は汗と埃まみれ・・・でも、達成感溢れるこの笑顔!
『やっぱり汗を流す仕事が好きなんだなぁ〜僕は』

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地元農家さんからも
「兄ちゃん!よう動くなぁ〜 なかなか筋がいいからまた手伝ってくれや!」とラブコールがあがる働きぶり。

夕食交流会では、淡路ビーフのBBQで活力をつけ、社長の迫田さんとじっくりと話し合いました。

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「やる気があるんなら、オレのところへこないか!」と嬉しいお誘いあり、真剣に考えるTさん・・・。

最終の3日目は、淡路市のフレッシュグループさんへ。
若手農家が、個々でオーナーとして農園を営みながら、販売機能などをグループで助け合うという新しい農業の組織化に取り組んでいます。
「移住者の声」での掲載記事は、こちら。

地元農家さんたちも一緒に作業しています。
「若いもんが、頑張ってくれるんで、高齢化の地域としては、ほんまに嬉しいんや!」

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グループの中の水野農園さんで研修させてもらいました。
まずは、ハウスでイタリアンパセリの収穫を体験。

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その後は、なんと4時間もスティックニンジンの除草作業をしたのであります。

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人気野菜で年中注文が入るため、休み無しで栽培しているというスーパー農家さん。
遮光ネット仕様の作業帽子は必需品。なかなかの優れもので涼しかったとか・・・T君一押し商品(笑)

気に入ったのは帽子だけではありません。
海が見える棚田風景が、疲れた身体を癒してくれたようです。

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フレッシュグループさんでも真面目な仕事ぶりが評価され「働きながら野菜栽培を学ばないか!」とお誘いを受けたのです。
ちょうど人手が足りないというタイミングの良い時に研修で入ったTさんは、強運の持ち主のようですね。

玉ねぎ栽培を主軸とする農家か、飲食店向けの野菜栽培がメインの農家か・・・。
はてさて、Tさんはどちらを選んだのでしょうか??

働き先はこのブログでは明言を避け、12月から淡路島で就農することになったという報告だけにいたしますね。

このように相談者の目指すライフスタイルに添ったフォローをするのが「リサーチ!あわじ暮らし」です。
参加者受付中なので、ご興味のある方は、下記にお問い合わせください!!
                        (YOKO)

【あわじ暮らし総合相談窓口】
専用ダイヤル:090−1247−1589(9時〜17時)
*土・日・祝日も対応しています*




posted by awajigurashi at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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