2016年08月02日

淡路島観光の新スポット:ギャラリーUTO烏兎美術&農菓子甘味九重(1)

皆さんは、淡路島に伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)という神社があるのをご存知でしょうか?
日本神話と大変関わりが深く、日本最古とも言われる神社なのですが、そのすぐそばに素敵なギャラリーとスイーツのお店がオープンしたと聞き、足を運んできました。

まずは車で伊弉諾神宮を目指します。

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島民、観光客問わず、多くの方が訪れる神社で、私自身も淡路島に遊びにきた友人を観光に連れて行く時によく立ち寄ります。そしてこんな話をします。

  • ここに祀られている神様は日本神話に登場するイザナギ、イザナミご夫婦の二神。
  • はるか昔、まだ何も存在しない混沌とした世界に、二神は日本の島々とそこに住む多くの神々を生み出した。
  • 国生みにおいて、二神が最初に生んだ島がここ淡路島。
  • 国生みの後は神生み。伊勢神宮に祀られている太陽神アマテラスもこの時に生まれた。
  • 現在、ここ伊弉諾神宮(父神イザナギ)から見て太陽の昇る真東の方向に、伊勢神宮(太陽神アマテラス)は鎮座している。

私も淡路島に移住してはじめて知ったのですが、不思議な話だと思いませんか?他にも面白いエピソードがあるので、興味のある方は是非足を運んでみることをオススメします。

さて、今回紹介するUTO烏兎美術&九重さんがオープンしたのは、この伊弉諾神宮の大鳥居のすぐそば。和の雰囲気あふれるお洒落な店なので、参拝後に立ち寄る方が今後増えるかもしれませんね。

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大きな扉を開けて、早速中に入ってみましょう!

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入ってすぐ正面が農菓子甘味の九重さん、そして右手がギャラリーのUTO烏兎美術さんとなっています。まずは右手のギャラリーへ。
手仕事の素敵な作品が並んでいます。

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よく見ると壁も天井も自然の素材感が満載で、普段なかなか味わえない空間となっています。それもそのはず。だって、オーナーは陶芸家大前悟さん、夏子さんご夫妻なのですから。
奥様の夏子さんからお話を伺うことができたので、ご紹介しましょう。

奥様の出身は滋賀県。一方、陶芸家のご主人は大阪で生まれ、兵庫県で育ちました。滋賀県の信楽を拠点として全国的に個展活動をするなど、精力的に創作活動をされていたご主人ですが、心にはずっとある思いがあったそうです。

「いつか兵庫県、中でも子供の頃に遊びに行った淡路島に拠点を移したい。」

奥様もこの思いに賛同します。

「琵琶湖を見て育ったが、海が見える地に住むのも悪くない。」

淡路島以外にもいろんな地を見て周ったそうですが、最終的にはやはり淡路島が移住先と決まりました。奥様はこうも仰ってました。

「明石海峡大橋を渡る時の高揚感、あれは素晴らしかった…」

余談ですが、私も移住先として淡路島に興味を持ち、初めて明石海峡大橋を渡った時、全く同じ感想をもったのをよく覚えています。

今では淡路島の土を使ったり、釉薬(ゆうやく)も淡路島の土をといて作ったり、地元の素材を生かした創作活動も展開されています。
こちらが、その「鬼ヶ島」と名付けられた作品です。

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素材の質感が表面に出ていてとても美しく、これで日本酒飲んだら味は2割増しになるんじゃないかなあ。今回は話に夢中になってしまいましたが、改めて私もゆっくり時間をとって見に行こうと思っています。
ちなみに「鬼ヶ島」という名称は、「地面を鬼が蹴ってできた穴が琵琶湖になり、蹴った地塊が淡路島になった」という伝説からとったんですって。確かに、琵琶湖と淡路島って形が似ています。

さらに、このギャラリーには大前悟さんの作品だけではなく、ものづくりに携わるご夫婦2人の視点で

  • 丁寧できちんとした仕事がなされている
  • この人の作品は気になる

といったものが全国から集められています。
店内に並ぶ革製品の中から、ある靴を紹介頂きました。

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写真でどこまでお伝えできているか分かりませんが、全体的にブラシがけされていて、独特な質感に仕上がっているんですよ。オーダーメードもできるそうです。

又、この日はちょうど夏のコレクション展の最中で、ガラス製品が多く並んでいました。こちらはガラスの粉を石膏型につめて焼く「パート・ド・ヴェール」という技法で作られたものです。カラフルで夏らしくもあり、ガラスなのにどことなく焼き物の風味も感じられませんか?

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こちらは「サンドブラスト」という加工がされている作品。

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吹きガラスの表面に砂などの研磨材を吹き付けるそうです。
何だか鳴門の渦潮を思わせるデザインだし、ガラスなのに「和」が感じられ、個人的に目を奪われました。
夏のコレクション展は8/15まで開催されています。

「淡路島民の皆さんにも、淡路島にやってくる観光客の皆さんにも知ってほしい、そして実際に使ってほしい。」

大前さんご夫婦がそう考える素敵な品々が並んでいますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

さらに。
最初に書いた通り、店舗入口を入ってすぐ正面には、農菓子甘味の九重さんがあります。記事が長くなってしまったので、詳細は次回とさせて頂きますが、ちょっと覗いてみましょう。

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レトロな店内に美味しそうなスイーツがズラリ。
ここは最近よくテレビや雑誌でも取り上げられている農カフェ八十八屋さんの姉妹店で、淡路島の農家から仕入れた野菜や果物が美味しいスイーツに形を変えています。

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かりんとうに牛乳寒天、そのお味の程は…。
次回詳しく紹介させて頂こうと思います。

最後に営業日などまとめておきますが、まだ開店したばかりで、今後変更等入るかもしれませんので、Facebookや電話で確認してみて下さいね。

ギャラリー UTO烏兎美術
淡路市多賀485-5
090-6738-8901
平日11:00-16:30営業(火曜日は15:00まで)
日曜日不定休(お問い合わせ下さい)

農菓子甘味 九重
淡路市多賀485-5
090-4242-6451
土/日/月曜日11:00-16:00営業

(T)
posted by awajigurashi at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡路の施設 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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