淡路島の大きな魅力は、海!
そして一番輝く季節は、やっぱり夏!!
今回は、淡路島の西側・瀬戸内海に面した場所を訪ねました。
東京から南あわじ市津井へ9年前にI/Uターンした清岡さんの『古民家Char*』がそこにはあります。
移住して数年後にも取材し「移住者の声」で既に紹介しています。
仕事と育児を両立させながらも都会の子育てに違和感を持ち、まなみさんの実家に一家で移住。
「生まれ育った淡路島が嫌で東京へ出て都会で学び得た仕事も人脈も、今なら淡路島で活かせる。島でこそ自分らしい作品つくりが出来る」
その思いは的中!
自然いっぱいの田舎エッセンスと都会センスが融合した自然素材衣服たちが、ずらりと並んでいます。
当時は元気に走り回っていた息子さんも、中学生と高校生に・・・子どもの成長に時の流れを実感。
子育ても一息ついたまなみさんが、今年2月に姉妹店を神戸にオープンさせた!
という情報を得て、お話をお伺いしてきました。
あまづつみまなみ の名前で「萌蘖(ほうげつ)」というショップを元町で週4日営業しいています。
まなみさんが着用している素敵な藍染の゛ノラふく゛がメイン商品。
゛ノラふく゛ とは、“自分の手で染める”藍染めの農作業服なのです。
3年前に友達から農作業服を作ってほしいと依頼があったのが作品作りのきっかけ。
当時、農ギャルという流行もあり、オシャレでアウトドア的なものが脚光を浴びていました。
でも、まなみさんは違和感を覚え、昔の人の野良作業着を調べ試行錯誤を繰り返します。
藍染に綿入れや刺繍を施した「どんざ」が淡路島の農漁業者に愛用されていたことを知りました。
また、滋賀県で日本でも数少ない正藍染めを扱う紺屋さんに出逢い、藍染めの伝統的な技法に惚れ込みます。
さらに藍は虫除け効果もあり、汗もなどの肌荒れにも作用することから作業服にぴったり。
こうして藍染めの農作業服というコンセプトが固まっていきました。
機能性に優れながらもデザイン性も考慮することで、作業着・日常着・お出かけできる゛ノラふく゛を作り上げたのです!
泥が付いても手で払いのければ落ちるので、わざわざ着替えなくてもそのまま街にくりだせる。
写真のまなみさんが着ている物を見れば一目瞭然!!!
゛ノラふく゛がどのようにショップに並んでいるのか、さっそく見に行きましょう〜
神戸市元町ポートセンター街園のすぐ近くに「萌蘖・ほうげつ」はあります。
一枚一枚手で藍染したノラふくや、インドの手紡ぎ手織りのカディコットンたち。
長年愛された古き良きもの、手作りの小物、愛らしい手作業のそんな一品たち。
私が伺った日は、夏の中国茶を愉しむ一日「藍とお茶の波紋」イベントが行われていました。
普段の暮らしの中にも藍染が活かされるテーブルセッティング。
講師先生や、まなみさん、スタッフも゛ノラふく゛を愛用。
この゛ノラふく゛は反響を呼び、神戸にとどまらず東京・北海道でも展示即売会が行われ盛況です。
まなみさんは、淡路島⇔神戸の生活のうえに、滋賀県へも通い「ノラノコ」というコミュニティで自然農の藍作りや稲作にも挑戦中。
自分や仲間が゛ノラふく゛を実際に着て作業をすることで、見えてくるもの沸いてくる感性があると確信しているのでしょう。
「淡路島に来てコミュニティ能力や繋がりの大切さを学んだ」
「これからは ≪衣(ころも)をつくる時代≫
藍作と藍染を自ら行いながら、ノラふくを販売することで藍が未来へとつながり、淡路島でも藍染めができますように、淡路コレクションを夢見て、洋服作りに関わる次世代へとつないでいきたい」
熱い想いを語るまなみさんの瞳は、淡路島の海色&藍色に輝いています

(YOKO)
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◯萌蘖◯
神戸海岸通4-4-4
営業日:木〜日曜日
営業時間:12〜19時
電話:080-4024-2189