移住者4人で作り上げた古民家カフェ「淡」がOpenしたと知り、先日遊びに行ってきました。
場所は淡路市生田。車を走らせていると、何だか見覚えのある風景が…。
ここ、ホタルを見に去年も足を運んだ場所だったんです。
夜になると川沿いをホタルが飛び交い、それはそれはきれいでした。移住1年目だった私、改めて「淡路島って良い所だな~」と思ったのをよく覚えています。
こちらがホタルが住む田尻川です。川に沿って山の方へ進みましょう。
こんな看板が立っていました。生田には貴重な天然ホタルが住んでるんですよ。
古民家カフェ「淡」の周りは棚田が広がり、何だか昔話に登場する日本の原風景のようです。
お待たせしました。こちらが、古民家カフェ「淡」さんです!
中に入ると、スタッフの方が笑顔で迎えて下さいました。
こちらのスタッフの皆さん、実は4人全員が移住者なんです。興味津々の私、いろいろ質問させて頂いたんですが、快く応対してくださいました。とても面白い話だったので、紹介させて頂きますね。
移住までの経緯
店主の藤原さん(写真右から2番目の女性です)は奈良県で調理の仕事をしつつ、いつか自分の店をもちたいという夢を温めていたそうです。ご出身は大阪府。瀬戸内海に浮かぶ淡路島は子供の頃から大好きな地だったそうですが、実際に島に物件を探しに来た際、最初に見たのがこの古民家でした。
- 近くに海や山がある地に住みたかった
- この古民家なら飲食業だけでなく宿泊業もできる
さらに、同じ夢を持つ藤原さんのパートナー、職場の同僚、さらにそのパートナーも計画に賛同します。4人からなるチーム「淡」が結成された瞬間でした。
資金面で課題はあったといいますが、藤原さんはあきらめることなく、
- 兵庫県のふるさと起業・移転促進事業(起業家向け補助金)に応募→採択
- 古民家の改装は外注せず、友人の大工さんやアーティストに手伝ってもらう
移住後
移住後、藤原さんは地元の方に「淡」の事業内容を説明して回り、町内会にも入れてほしい/手伝いたいと生田村との交流をはかったそうです。
- 我々は移住者。ここに住ませてもらっている。
- 孤立して店をやるなんて考えられない。村の人たちにも「淡」に来てほしい。
- これまで村を守ってきた方たちと一緒に生田村を盛り上げていきたい。
そして2016年3月18日、ようやく念願だった古民家カフェ「淡」がOpenしました。
広いスペースを生かして、展覧会/ワークショップ/ライブといった催しごとにも使って欲しいと仰っていたので、興味のある方は連絡されるとよいでしょう。ちなみに、藤原さんご自身も現役のバンドマンなのだそうですよ。
又、宿泊サービスについては、さらに消防法への対応といった課題をクリアした上で始めたいと仰っていました。
店内のご紹介
さて、店内をご紹介しましょう。
古民家にあった部材を極力生かしつつ、美しいステンドグラスがおしゃれな空間を演出します。古民家とも相性バッチリですね。
私がお世話になったソファ席。とても快適な時間を過ごさせて頂きました。
食事は「島のごちそうランチ」を頂きました。
淡路島の旬の食材を使った前菜、メインの小皿料理からなるコースで、味も量も満足度高かったです。中でも私が個人的に気に入ったのが、カボチャとヒジキをトマトソースとクミン(カレーに使われるスパイスだとか)で煮込んだ一品。和の食材を使いつつも、洋風でもありインド風でもあり、初めての味で美味しかったです。そして、この日のメインは鯛の春巻き。山の幸も海の幸も豊富なのがここ淡路島なのです!
ホタルは5月下旬から6月中旬にかけてがシーズンですが、その後は田植えが終わった棚田の風景がまた美しいとのこと。皆様も足を運ばれてはいかがでしょうか。
(T)