先日「えきたこ」という面白いお店を見学する機会がありました。
「コミュニティ広場兼たこ焼き屋」というユニークな業態に興味を持ちつつ、洲本の本町商店街に入った私。前回も紹介させて頂きましたが、新陳代謝が進んでいると現在注目を集めている商店街です。コモード56、7丁目商店街、そして8丁目商店街と歩を進めると左側にお店を発見。外見はたこ焼き屋さんそのものですね。
しかし、一歩中に足を踏み入れると予想外の空間が広がります。
右側の壁は黒板になっており、下(チョークを置くところ)には鉄道模型が走ります。
実はこのお店、単なるたこ焼き屋さんではありません。行き交う人々がちょっと立ち止まって語り合う「駅の待合室」のような空間、老若男女を問わず人が集まって交流するコミュニティ広場、を提供するお店なのです。黒板も鉄道模型も空間を演出すると同時に、情報交換を促進するツールという訳ですね。
そして、2階はなんとシェアオフィスになっています。
立派な梁が特徴的な空間に、台所や冷蔵庫が設置された共用スペースがあります。そして、共用スペースを囲む形でオフィスルームが4つ。もちろんWiFiはとんでますし、各部屋にエアコン、電源まで完備されています。
私以外にも見学されていたお客さんがいらっしゃったのですが、この方は正式契約を決めておられました。私自身、淡路島に移住後はSOHOという形態で仕事をしているため、その方に興味が湧いていろいろ話を伺ってみました。その方は資格をとるための勉強部屋を探しておられて、
- 家だとついつい遊んでしまう
- カフェや喫茶店だと夜閉まってしまう
お店のオーナーとも話す機会があったのですが、これで3部屋は成約済、残るは1部屋だけになったそうです。
- グラフィックデザイナーとして起業した方のオフィスとして
- 企業の再生可能エネルギー研究拠点として
- 資格取得、新事業企画など大人の予備校として
シェアオフィスの費用は15,000円/月です。
実は、一瞬残り一室は私が借りようかと思いました。そもそも私はSOHOという業態を前提に淡路島に移住してきたので、自宅にオフィススペースがあるのですが、気分を変えたい時や誰かとコミュニケーションをとりたい時に使わせて頂こうかと。ただこれだと利用頻度は少なくなりそうだし、まだまだ駆け出しの自営業者なので贅沢は禁物と思いとどまりました。しかし、この設備と価格はハッキリ言って魅力的です。
働き方がどんどん変わっていく中、現役世代であっても業態によっては必ずしも都会に住む必要はないという方はおられるでしょう。そう、私のように(笑)。もしかしたら、淡路島はそういった方々の良い受け皿になれるのかもしれませんね。「えきたこ」のような新しい取り組みには是非成功して頂きたいと思います。
一通り見学させて頂いた後、たこ焼きもご馳走になりました。
これまた6個で150円と安く、美味しかったです。
開店前とはいえ、この日は見学に来られるお客さんが多く、皆で記念撮影。
「えきたこ」さん、多世代交流ステーションに向けて順調に出発です。
(T)