洲本市に属するのが上灘地域。南あわじ市に属するのが、下灘地域。
上灘は、洲本市南端に位置し、背後にある柏原山系には木が生い茂り、野生植物が生息し、豊かな植生を有しています。
かつて活気があったこの土地も、高齢化により里山が荒れて約50年。
多くの漁師であふれたこの海は今、里山が廃れたことに起因する磯やけ現象で漁獲量も低下しています。
居住人口が3人の高齢女性になってしまった上灘地域の畑田組という小さな村。
「このままでは村が消えてしまう」と、地元民が主体となり再生を模索する取り組みがスタート。
第1回目の活動は9月28日。「淡路島の海を守ってきた里山に未来を!」というテーマで、
総合地球環境学研究所の名誉教授である、嘉田良平先生に基調講演をして頂いたところ、
60名を超える参加者が会場に詰め掛け、限界集落問題への関心の高さが伺えました。
第2回目の活動は11月9日で、現地の畑田組を歩くという興味あるイベント。
雨天にもかかわらず、スタッフを含め23名もの方々が集結。
地元町内会長で、このプロジェクト委員長である岡澤さんが、笑顔で皆様を受け入れ〜〜
地元のお寺である西福寺の3代目住職となって23年の岡澤さん。
「どんどん人が減っていく現状に悶々としていた日々・・・
このプロジェクトをスタートさせたことが自分にとっても刺激になり嬉しい。
村から出た人も戻れる、都会の人も訪れる賑やかな畑田を取り戻したい・・・」
普段は人気の無い地域に、なんと一気に23人もの人が歩くいう光景・・・
独特の石垣が美しい集落。
この上灘は源平の合戦に敗北した平家の落武者が居住したことに始まると言われています。
江戸時代から明治に入るまでが隆盛の時代で、商業船を有し瀬戸内海はもとより全国の港に出入りし、
上灘の豊を築き上げていったという歴史があります。
広大な敷地後を囲む石垣に、かつての栄華の名残が・・・
丸い珍しい石垣は、海から運んだ石だそうですよ・・・
圧巻だったのは、山を切り開いて石垣を積み段々畑を作った跡・・・
大変な重労働で切り開いたであろう果樹畑が、人が入らないとまた山に戻ってしまう現実。
その果樹山の頂上には、商売で栄華を築いた中村さんが建立したといわれる庚申さんがあります。
28戸84人が住んだ集落も、現在は3戸3人の居住となってしまいました。
住まなくなり、手入れに来なくなって20年程経つ家は、こんな感じに・・・
かつては栄えたであろう屋敷が、立派な梁をむき出しにしながら朽ちていく・・・
集落の高台にあり村の栄華も衰退をも見守り続ける西福寺。
真言宗御室派で海上交通の安全を祈願したと考えれています。
畑田の地は信仰厚く、神社は「北辰社」と言います。
妙見さんが祀られ、原姿は北極星・北斗七星に対する信仰だそうです。
歴史もさることながら、植生も豊かな地域ということで、
今回は、兵庫県自然保護指導員の生嶋史朗さんをガイドにお迎えしました。
一番最初に説明してくださったのが、「バクチノキ」(博打の木)。
兵庫県内では淡路島と家島にのみ分布し、兵庫県レッドデータブック2010でBランク。
古い樹皮が自然と剥がれ落ち、赤黄色い肌になっていくのが、
バクチ打ちが負けて身ぐるみ剥がれる様子にたとえて名づけられたと言われるんだって・・・
参加者に植物の名前を書いてもらい、プラカードを付けていきました。
兵庫県レッドデータブックCランクのサカキカズラ。
カゴノキ(鹿子の木) 樹皮が鹿の子模様になるのでこの名がついたそうです。
レッドデータブックBランクのサルナシは、兵庫県で自生しているのはこの地域だけということです。
キウイフルーツの原種なんですよ!(紫色の果実はムベです)
サルの好物と思いきや、淡路島モンキーセンターのお猿さん達は食べないんだって・・・
集落の中に、貴重な自然と歴史がある魅力的な村。
時空を漂うような不思議な感覚を満喫した一日でした
次回は、12月7日(日)10時〜「木の伐採体験&炭焼き準備」
集合場所:淡路島モンキーセンター
詳しい内容は下記ページでご案内します!
http://kaminada.org/index.html
「淡路島 畑田組」で検索していると当ブログを見つけました。
先日あるお方に、相川組と畑田組を案内していただき、住職さんにもお会いしました。
古い歴史があって、そこはかとなく品の良さを感じる畑田組の集落でした。
いろんな方に知ってもらって、再生の取組みが実を結ぶといいですね。
コメント有難うございます。
畑田組素敵な場所でしょ!
島民もその良さを知らない人が多く、もったいない地域です。
もっと早く再生に手を付けていれば・・・
またお知恵やお力、お貸しくださいませm(__)m