
『酒蔵のある街あるき』


淡路島は御食国(みけつくに)と言われ、古くは朝廷に作物やお水を献上していた土地。
その清らかな湧水を使って昔ながらの酒造りをしているのが「千年一酒造」さん。

まずはこちらで「淡路酒探偵団」によるお酒の初しぼり体験

ビン詰め、ラベル貼りをしてMyボトル完成!


こちらが探偵団代表の岡田さん。

このグループでは、淡路島の風土に合った酒米“五百万石”を有機で自家栽培し
千年一酒造さんに持ち込んで醸造を委託、“千夢酔(せんむすい)”という銘柄で
販売されています。
これぞしぼりたて“日本酒ヌーボー”

屋外で楽しいパフォーマンスを見ながら

味わいどころで腹ごしらえ


利き酒も楽しんで、ほろ酔い気分でいざ街あるきへ!


水かけ祭で知られる「事代主(ことしろぬし)神社」にお参りをし・・・

手作りジャムの「山田屋」さんを覗き・・・

文楽の祖「植村文楽軒」の供養塔をお守りする勝福寺さんを訪問。

文楽軒は仮屋出身。幼少の頃から義太夫の才を発揮し淡路人形座に入門。
地元の資産家の娘・天流(てる)と結婚後、大阪に出て後の文楽座をつくります。
島を出るだけでも大変だった江戸時代に「成功するまでは帰らない!」と夢を追いかけた若夫婦。
文楽軒もさることながら夫を支え続けた天流の内助の功を力説されていました。

そして最後に潮音寺さんへ。

第10回本屋大賞を受賞した小説「海賊とよばれた男」のモデルとなった出光興産の創業者「出光佐三」。
彼の才能を見出し支援した仮屋の資産家「日田重太郎翁」の菩提所です。

重太郎翁が佐三に資金提供する際、出した条件が3つ

一、従業員を家族と思い、仲良く仕事をしてほしい。
二、自分の主義主張を最後まで貫いてほしい。
三、私がカネを出したことを人に言うな。
真のパトロンだったんですね。
檀家としてよくお寺に来られたそうですが、素顔の重太郎翁はいたって質素だったとか。
こちらは佐三の書


「無一物中無尽蔵(むいちもつちゅうむじんぞう)」という言葉から来ているそうです。
「無一物」、つまり何もないところにこそ「無尽蔵」に可能性が秘められている・・・
二人の関係性を物語るようですね(写真 上が出光氏)

普段何気なく通っている街にもそれぞれ物語がある

訪れる人を喜ばせ、かつ地元が誇りを持てるイベントとして、淡路島中にこのような街あるきが広がればいいですね
