皆様におかれましては、穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年も、様々な淡路島の魅力を発信してまいりますので
「田舎(淡路)暮らし」の参考にしていただければ幸いです

今年第1回目のブログは、昨年から始まったシリーズ:淡路島から「元気をお届け vol.2」
2年前、東京から淡路島に移住した、北川太一郎さんがレポートする淡路島の魅力発信です

≪花岡農恵園≫
人物紹介
花岡明宏 38歳 淡路島出身 洲本市五色町在住 (淡路島38年目)

経歴
北海道、九州などで酪農を経験後、10年前に淡路島に帰島。始めは酪農ヘルパーと農業を兼業した後に2年から花岡農恵園として有機野菜の栽培を開始。

今の淡路島についてどう思いますか?
色々な点で恵まれてると思います。
島だけど橋でつながっているため、作ったものを売りやすい。気候が温暖で、一年中作物が作れる。
そして今は、いろんな価値観を持った人が移住して、島の人と融合することによって新しいことが始まりそうだと感じています。
一方で改善すべき点は、恵まれているがゆえに逆に改善すべき点になってる。(笑)
例えば、気候が良くて年中作物が作れるがために、土を休ませることができないとか。米を作った田んぼを畑にして野菜を作るなどということは他の地域では難しいけど、淡路島だとできちゃうんですよね。
また、僻地と比べて都市近郊なだけに危機感がない。過疎化に対する意識や現状の問題を改善するための方向転換しようという意識が少ないと思います。
そしてこれは他の地域にも言えることかもしれないですけど、人とのつながりが減ってきていると思います。

今後どういう島にしたいか
エネルギーも含めた持続可能な完全自給のモデルを作りたいです。
今は流通が発展して、島外からいろんなものが手に入れることができるようになりました。しかしこれによって島内で循環するということが必要なくなったために、外にモノを売るための仕事が増えてきてます。
そこでまずは淡路島の資源を循環させることによって、持続可能な生活にするとともに、人とのつながりも増えてくると思います。
最終的にはこの完全自給のモデルを他の地域にも広めていきたいと思います。

上記のためにどんなことをしているか?
地域の資源を有効に活用することを最優先にしてます。
今は化学肥料や農薬によって作物を育てるという方法が主流ですが、土本来の力を尊重したうえで、その土地でできたものを必要最小限だけ与えるという栽培方法を模索しています。
昔と比べて山の手入れをする人は少なくなっています。山を守ることで里も豊かになり、そして海も変わると思います。まずは山の間伐をして、そこからいただいた資源(薪や竹)をエネルギーに変えることで循環させていきたいと思います。

拠点紹介
今は年間で40〜50品目のお米や野菜を有機栽培で作っています。
いろんな人の力を借りて、いろんな人の夢を実現できる場所にしたいです。
農業はいろんな人が個性を発揮できると思っています。
一人一人がやりたいこと、得意な事を活かして農業に携わることで、人とのつながりが増えて、安心できて人間らしい生活をめざします。
農業に興味がある人、やってみたい人にどんどん来てもらいたいです!
今も手伝ってくれてる人たちと、これからの食や農についてのいろんな話を農作業をしながら話しています。畑でのコミュニケーションは気持ちがいいです!
これからもいろんな人と畑でお話ができればと思います。
家族全員でお待ちしてます〜!!

取材を終えて
“不器用だけど、大きな目標を達成するためにひたむきに前進する”そういう印象を受けました。人とのつながりを大事にするその人間性に今いろんな人が集まってきています!土を触りながらいろんなことが話せる、そういう魅力がある農園でした。
淡路島 花岡農恵園
兵庫県洲本市五色町鮎原三野畑577-4
電話/FAX 0799-32-0601
http://www.hanaoka-noukeien.com/