座に属さずフリーで活躍されている方もいらっしゃいます

三味線奏者 鶴澤友球(つるざわ ともじゅ)さん(本名 向田由美さん)


三味線と太夫(語り)は本来別々の人が担当しますが、それを一人で行い、
素浄瑠璃(*)として公演されています。
(*)人形を伴わないで浄瑠璃だけを語って聞かせること。
南あわじ市生まれ。
大学時代はピアニストになるべく勉強されていたそうですが、
音楽教育学の視点から淡路人形浄瑠璃の伝承に関する研究をはじめたところ
義太夫節に傾倒。
人間国宝 鶴澤友路師匠に弟子入りするや入門からわずか3年、平成15年に芸名を拝命

以後後進の指導、老人ホームなど各種施設での公演等々、幅広く活躍されています

加えて月一回、淡路市中田のご自宅で浄瑠璃ライヴをされているということで、
早速おじゃましてきました〜


「鎌倉三代記 七段目 絹川村の段」。
間近で浄瑠璃を聴くのは初めての筆者はウキウキ・わくわく、
一番前の席に陣取ってかぶりつき〜


前半は友球さんのストーリー解説を聞きつつ語りの一部を体験。

最初は「何のこっちゃ

声に出すうちにだんだん内容が分かってくるから不思議〜

そして休憩を挟んでお待ちかね、友球義太夫節の始まりはじまり〜

まず迫力の語りと三味線に感動

友球さんの息遣いまで聞こえてきそうな至近距離、これがライヴの醍醐味ですね(^^)v

そして習った箇所にさしかかると、プロがどういう風に語るのか
すごく興味がわいてきます。
これが狙いだったのか〜

ライヴ終了後はほっこり、お母さんの顔


平成24年からは演奏・研究・教育活動を連動させた
『“浄瑠璃どころ淡路島”復興プロジェクト』を開始された友球さん。
一昔前は多くの島民がソラで口ずさむことができたという浄瑠璃も、
今日では存続が危ぶまれるまでになっています

そんな中、
芸能の「地産地消」を図りたい!
浄瑠璃を普通にお稽古ごとの一つにしたい!
活気ある“浄瑠璃どころ”をもう一度蘇らせたい!
と始められたプロジェクトです

「何もやらなければ消えていく。その前にとにかく一度知ってもらいたい。」
熱い情熱を胸に、子育てに奮闘しつつ、企画からチラシ作りまで
すべてを自らこなしてライヴを続けていらっしゃいます。

今後のライヴ予定は
・10月14日(月・祝)
「艶姿女舞衣 酒屋の段 (はですがたおんなまいぎぬ さかやのだん)」
・11月24日(日)
「伽羅先代萩 御殿の段」
徳島を拠点にご活躍の女義太夫 竹本友和嘉さんをゲストに迎えられるそうです。
その後も毎月されますのでチェックしてくださいね

「交通の便が悪くて演奏会場へ行けない」「気心の知れた仲間と一緒に楽しみたい」
などの場合はご希望の場所へ出張もされますので、是非ご一報を!!
電話・Fax:0799−62−5805
E-mail:tsuruzawa-tomoju@ezweb.ne.jp
