

最盛期には40以上の座元があり、千人もの人形役者が
島内のみならず日本全国を巡業していたそうですが、
他の娯楽に押され戦後は消滅の危機に・・・

そんな中1964年に創設されたのが「淡路人形座」

淡路島の伝統芸能を守り後世に伝えるべく日々奮闘しておられます。
そこで今回は新館オープン一周年を迎えた人形座におじゃまし、
人形遣いの吉田幸路(こうじ)さん(本名 數田信介(かずた しんすけ)さん)に
お話を伺ってきました


幸路さんは南あわじ市生まれ。

中学の部活動で人形浄瑠璃を習ったのがきっかけでこの世界に入られ
すでに芸歴20年

他の座員さんも皆子供の頃から浄瑠璃をされていたというのは
淡路島ならではの環境ですよね〜

人形浄瑠璃は、人形を動かす「人形遣い」と、物語を語る「太夫」、
そして「三味線」の三業一体で成り立っていますが、
幸路さんは人形遣い


そして一体の人形を、足を動かす「足遣い」と、左手を動かす「左遣い」、
頭と右手を動かす「主(おも)遣い」の3人の人形遣いで操ります


3人の呼吸を合わせ、なおかつ太夫と三味線とも合わせるというのが
一番難しい所だとか。
人形の動きを見ているとあたかも人間のよう!!
その豊かな表情に驚かされますが、これも長年の修行の賜物なのですね


人形座は1日5公演。
人形遣いだけでなく後見(舞台の補佐)など他の役目もあるので休憩はナシ。
お疲れ様です〜

人形座での公演に加え、ホテルや学校、地方や海外など
さまざまな場所でも公演されており、
今後も人形座と出張公演の2本立てに力を入れていくそうです。
現在座員は19名。

さまざまな演目が月替わりでかかります。
最近は観光客だけでなくリピーターのお客様も増えてきたとか。
年代的には60代以降の方が多いので、子供さんや若い人たちに
もっと関心をもってもらう工夫を、と
体験ワークショップも開催されています


最近筆者の周りでもこのワークショップに行ってきた!という声がちらほら。
ムムム、キタか〜

最後に幸路さんから一言。
「まずは見にきていただきたい

敷居が高いという印象があるかと思いますが、
分かりやすくするために事前に解説を入れています。
舞台から見えるお客様の笑顔でテンションが上がります^^」
そうおっしゃる幸路さんのすこぶる爽やかな笑顔に
当方テンションが上がりっぱなしでございました

今度はウワサの体験ワークショップの様子をお伝えしたいと思います〜
