これは、鎌倉時代から続くという送り盆の伝統行事が行われた翌朝の様子。
丘の草は、所々、真っ黒に焼けています・・・
さて、どんなお祭りだったのか紹介していきましょう。
「火踊り」
全国的にもあまり例のない珍しい伝統仏事で鎌倉時代から続いているということです。
三昧(さんま)と呼ばれる埋め墓の小高い丘で8月16日に行われるお盆の送り火の一種。
下内膳地区では、墓石のある参り墓と、遺体を埋葬する捨て墓の2つがあるとする「両墓制」が古くから受け継がれ、このため、火踊りは捨て墓である三昧(さんま)で行われます。
この地区にある盛光寺の檀家が継承している行事で、
この三昧(さんま)には土葬時代には遺体が埋められていました。
今でも、分骨されるご家庭もあるそうです。
亡くなって初めてのお盆を迎える方から3回忌ぐらいまでの方の霊に別れを告げるようで
隣保の方が、この供養塔の竹を切ってお手伝いしてくれる習わしだそうです。
達者であの世に向かえるようにと、ワラ帽子・草履・杖の3点セットが添えられています。
六地蔵様も祀られています。
「火踊り」で使われる太鼓は丘の上に用意されていて、村が一望できます。
有名な奇祭ということで、地域住民のみならず写真愛好家も続々と集まる中、
消火のために消防車や隊員も配置につきます。
いよいよ日が暮れると、盛光寺住職の読経に続き、
太鼓や鉦(しょう)、音頭にあわせて、「火踊り」が始まりました!
長さ約2mの荒縄の先に結びつけた松明(たいまつ)を振り廻し踊る・・・
「おどれやれ こまよはねよやれ こまよばくちのさいとなれ こまよ」(歌は解読できない)
最後には思い切り放り投げ、炎が音をたてながら火花を飛び散らせ三昧が幻想的な雰囲気に・・・
こんなに火の近くでお世話をする地域の方も・・・
ご先祖に祈りを捧げる伝統行事。
地域にとってもご近所が顔を合わせる大切な機会になっているようです。
隣保という田舎ならではの良いご近所付き合いがこの伝統行事を継承しているのでしょう
隣保を簡単に説明すると
地域には町内会(地区という所もあり)があり、その地域の世帯を5〜10軒程の集団に分けたのが隣保。
回覧板やゴミ出しという小さな事から冠婚葬祭まで、この隣保単位でお互いにお世話を仕合います。

