清川あさみさんのトークライブに行ってきました〜


平成25年度第1回淡路島くにうみ講座として開催されたのですが、
当講座過去最多の約500名の参加者で会場は熱気に包まれておりました


清川さんは南あわじ市出身

美術作品の他、衣装、空間デザイン、映像、広告、イラストレーションなど、
様々な分野で大活躍されています。
「このカラダのどこにそんなバイタリティーがあるの!?」と思うほど小柄で華奢。
一方、飾らず淡々とお話をされる姿に芯の強さを感じました

対談形式のトークは、まず清川さんの生い立ちからスタート。
ご自身曰く、子供の頃は個性がないのがコンプレックスだったそうですが、
成長とともに人と違うことがしたくなり上京

その美貌で上京した初日にスカウトされモデルに

でも自分がモデルでは表現できないことが多いと気付き、
表現する側にまわったそうです。
「布で服を作らなくてもいいんじゃない??」という発想から
布で絵を描いたり、「焼き増しできない一点物の写真を!」と、
写真にビーズや刺繍を施したり、次々と“あさみワールド”を
展開していきます

そんな中、「好きなもので作品を作りたい」という想いでできたのが
代表作のひとつ『美女採集』

美女たちを動植物に見立て、彼女たちの写真に刺繍などの装飾を施した
斬新なアートです

綺麗な女優さん、綺麗な装飾。
でもそれはただ「キレイ」なだけではなく、
女性の秘められた欲望やコンプレックスが見事に投影されています

たとえば「沢尻エリカ × 蜘蛛」って、ナットクじゃありませんか・・・??
いつのまにか周りを取り込んでいくイメージだとか^^
エリカ様ご本人もノリノリで撮影されたそうです

コンプレックスを逆にさらけだしていく、という手法に、
脳科学者の茂木健一郎さんが「まるでセラピーみたいだね」と
仰ったとか

「すぐに人の本質を見抜けるのは淡路島で育ったから」と清川さん。
「淡路島にいると人と人の距離が短いので人間観察がうまくなる」と、
淡路島在住の人気作家 湊かなえさんとお話をされたそうです

また「淡路島で生まれたからできた」とコメントされたのが、
『銀河鉄道の夜』

あの宮沢賢治の童話作品をあさみワールドで表現したものです。
さまざまな自然の風景が出てきますが、
淡路島の自然の中で育ったおかげで緑や川などは実物を見なくても描けるとか。
スゴイ

そして筆者が一番印象に残ったのが『幸せな王子』(オスカー・ワイルド原作)。
布とミシンだけで製作された繊細な作品で、最後のページは原作になかったのを
清川さんが主人公たちを救いたくて独自に付けられたとか。
このエピソードが清川さんの人となりを表している気がします

その最後のページが読みたくて早速購入しちゃいました〜。

淡路島出身だと言うと、「いい所だね」とか、「ツアーをして欲しい!」と
よく言われるそうです。
「国生み神話や古民家など、島には素晴らしい資源がたくさんあるので、
それらを発信するお手伝いをしたい。」と語る清川さん。
心強いですね

今後の活動予定ですが、今年中に関西で刺繍や布を用いた作品の実物が見られる
個展を開かれるのと、「美女の次はイケメン!」ということで男性シリーズを
発表されるそうです。
今から楽しみですね〜


最後に清川さんからアーティストの卵たちに一言

「身近な人や好きな人を喜ばせる感覚で、
人と比べることなくマイペースで取り組めばいいのでは?」
きっとご自身もそうされてきたのでしょうね。

さて次回のくにうみ講座は、
8月10日(土)「淡路島の新たな地域ブランドの育成に向けて」と題して、
淡路島オリーヴ協会会長 柿原辰郎氏が公演されるそうです。
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旬なヒト・コトに触れて、元気をもらいましょう〜
