こんにちは、淡路島で迎える初めての誕生日を
朝から警報鳴りやまない、超大型台風の中迎えた
紡ぎ屋の藤本沙紀です。
でも、そのおかげで久しぶりにゆっくりできて、結果良い誕生日となりました^^♡
さて今回は、最近わたしが仲良くなった、面白い移住者さんをご紹介したいと思います!
実はわたしは、「あわじFANクラブ」さんが運営する「宙」施設内にある、地元野菜をたくさん食べられるランチで有名な、「農cafe八十八屋」さんのお手伝いをたまーにしているのですが、その横には、移住希望者のためのお試し住宅も併設されていて、そこの居住者の方とは、もちろん顔を合わせることも多く…
そこに世界中を旅してきた、自称“八十八屋の駐車場管理人”(以下、管理人さん)と名乗る、フワっとした感じの(笑)ちょっと面白い方がいて、
そんな彼が最近、電子書籍を出しました。
正直、「本書いたから読んで感想ちょうだいよ。」と言ってもらわなければ、知る由もなく読まずに終わっていたであろう一冊。
タイトルは、「旅を終えると君の余命は1年だった」
彼の印象からは想像できない重々しい表紙デザインと、時折見せるクシャっとした屈託のない笑顔から出る言葉とは“無縁さ”すら感じさせるそのタイトルに、一瞬、息を飲みました。
人は何を抱えて生きているか分からない。
ましてやどんな経験をして、どんな痛みを受けてきたのかも。
見た目や憶測が、どれだけくだらないものなのか、
真実とは何か、そんな問いを、真正面から突きつけられた気がしました。
“今日死ぬなら何をするか”
最初は「さぞかしヘビーな内容なんだろうなぁ」と心して読んでみたものの、
そのはじまりの深刻さからは全く予測していなかった世界中を旅して周った、彼自身の旅の記録。
少し子供っぽい目次タイトルとは裏腹に、絶妙なリズムで綴られる、ユーモアたっぷりで思わず声に出して笑ってしまう旅路の話は、どこか俯瞰的な冷たさもあり…。内にある焦りと、それを見せまいとさせる言葉遊びに、彼の性格を垣間見れた気もします。
後半、友人との最後の記録では言葉は選ばずありのままを記していて
少なくとも、自分を見失いがちないまを生きる人達には
かなりメッセージ性の強い本だと感じました。
そして読み終えたこの本が私に残してくれたものは、
“管理人さんと出会えて良かったな”
そんな、ただただ感謝ばかりの涙が止まらない、謎の余韻なのでした。
…多分それは、管理人さんがこの本を書いた目的。
「人生で悩んでいるそこの誰かに伝えたい」
その“誰か”に、私はしっかりハマったからなんじゃないかと思う。
だから「感想をくれ」なんていうのがこの本の存在を教えてくれた本来の目的じゃなくて、
わたしが何かに息詰まっていることを察したから
この本を、言葉たちを、ギフトしてくれたのでは?
…なんてゆーのは、私の思い過ごしでも良い。
淡路島に越してきて、8カ月。
そーいえば、昔からよく友達から言われてた。
「沙紀って、いつも必要な人が、必要なタイミングで現れるよね。」
なんだか偶然とは思えない出会いが、ここへ来てからより、溢れてる。
<旅の途中で淡路島を選び、淡路島で書き上げたという一冊。>
〜紡ぎ屋〜藤本沙紀---☆
2017年3月東京から単身、淡路島へ移住。
―小さな想いを大きな景色に―