2017年10月07日

公民館主催 淡路島史跡探訪講座:淡路市編

こんにちは。Tです。
先日、公民館が主催する淡路島史跡探訪講座に参加してきました。
毎年開催される講座で、今や移住後の我が家の恒例行事です(笑)。

移住者である私にとって、このイベントに参加する理由が2つあります。

1つは新たな発見があること。
随分慣れてきたとはいえ、淡路島は大きな島です。島内には淡路市、洲本市、南あわじ市と3つの市が存在し、ほぼ東京23区に匹敵するくらいの面積があります。なので、まだまだ行ったことのないスポットがたくさんありますが、このイベントに参加することで、淡路島の新たな一面に触れることができるのです。

そして、もう1つは、地元の方と触れ合うとても良い機会になること。
このイベントに参加されている方の大半はシニア世代です。皆さん癒し系で、移住者の私が参加しても、とても居心地がいいんですよ。中にはもう顔馴染みとなった方もいます。そういった方と年1度でもお目にかかり、お互いの近況報告をしたり、淡路島のオススメ情報を教えて頂いたり…、そんな時間はそうそうあるものではありません。

毎年周る市を順に変えていくようで、昨年は洲本市を周りましたが、今年は淡路市。淡路島の最も北に位置する市で、神戸や大阪へのアクセスが良好なのが特徴です。

では、今回訪問した場所を順にご紹介していきましょう。

(1) 賀茂神社

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京都に同じような名前の神社があるのをご存知の方もおられるでしょう。
そう、世界遺産にも登録されている上賀茂神社と下鴨神社です。
京都が平安京として日本の首都になったのは今から約1,200年前ですが、さらにその300年も昔の古代京都を支配していたのが、賀茂氏です。
その賀茂氏が淡路島に荘園を置いたのが賀茂神社の始まり。いわば京都の上賀茂神社の"支所"として、天皇の食物を京都に送る役割がありました。今では、この一帯は「生穂(いくほ)」と呼ばれていますが、古代から稲の生育に適した土地だったのかもしれません。
今も辺りには田園が広がっています。

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祀られている神様も、京都の上賀茂神社や下鴨神社と同じです。

@賀茂建角身神(カモタケツヌミの神)
登場する3人の神様の中で、父親にあたります。
賀茂一族の祖で、日本神話の中では三本足の八咫烏(ヤタガラス)に化身し、神武天皇の東征を支援したとされています。
ちなみに、サッカー日本代表のエンブレムに描かれているのがこの八咫烏。勝利に導く鳥という訳です。
近くに佐野運動公園という運動場があり、サッカー少年やその家族がお守りを買いに賀茂神社にやって来ることも多いそうです。

A玉依媛神(タマヨリヒメの神)
"父親神"の娘にあたる神様で、こんなエピソードと共に日本神話に登場します。
  • ある日、タマヨリヒメが賀茂川で遊んでいると、川上から矢が流れてきました。
  • タマヨリヒメがその矢を持ち帰り、床の近くにおいて休んだところ、子供を授かりました。

B賀茂別雷神(カモワケイカヅチの神)
タマヨリヒメが授かった子供の神様です。"父親神"からすると孫ということになります。
  • 孫の元服の際、"父親神"が「自分の父と思う人に酒を」と盃を渡したところ、孫は天に盃を捧げ、そのまま昇天していきました。
この"孫神"は雷の神様だった、というお話です。

こういった様々なエピソードを、神社の宮司さんから直接聞かせて頂きました。

淡路島は国生み神話の舞台でもあります。
日本神話にこれだけ縁があるということは、古代の日本において、淡路島は何か特別な島だったんでしょうね。

(2) 常隆寺

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標高515mの山の上にあるお寺です。
ご覧になってお分かりの通り、自然に囲まれた雰囲気のいいお寺で、私は一目で気に入りました。
モミジやイチョウがあったので、とりあえず秋の行楽シーズンに再訪予定ですが(笑)、お寺までの山道にはアジサイの姿もありました。
住職さん曰く、紅葉を楽しむなら11月2週目くらい、アジサイは7月から8月にかけてが見頃だとか。又、お寺からさらに少し階段を上がれば、海も見渡せるそうです。

こちらでも住職さんから直接お寺の説明がありました。

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一通り説明を伺った後、せっかくの機会だということで、皆で般若心経を唱えることに…。
「皆で??」、私の頭には「?」が点滅していましたが、住職さんが般若心経を唱え始めると、参加者の1/3から半分くらいの方が当たり前のように眼を閉じ、般若心経を暗唱されるではないですか!!

いや、まさに新たな発見でした(笑)。

(3) 聖隷淡路病院

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昼食後に向かったのが、聖隷淡路病院です。
この史跡探訪講座では、名所旧跡だけでなく、淡路島で活躍中の地場産業も訪問するのが恒例になっていますが、今回は病院を見学させて頂きました。

2014/4に移転して新しくなったばかりの病院で、淡路島の中で分娩が可能な病院は、洲本にある兵庫県立淡路医療センターとここしかないそうです。
そして、ちょうど我々が伺った週、この病院で300人目となる赤ちゃんが生まれたとのこと!
取材対応で忙しい中、病院内を案内して下さった担当者の方には改めて感謝の一言です。

淡路島の北端、海にも面し、国営明石海峡公園に隣接したこのエリアは、企業誘致を含めた再開発がさかんに行われています。

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丘の上に建つ白い建物は企業の工場で、その下の斜面にある黒い建物は従業員向けの寮だとか。海も美しく見えるでしょうし、コンビニは徒歩圏内、明石海峡大橋にもほど近いエリアです。車の運転さえ苦にならなければ、いい環境なのではないでしょうか。
ちなみに、手前に見える工事中の建物は、保育園になるんだそうです。

(4) 淡路島国営明石海峡公園

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一通りお勉強した後は、近くの淡路島国営明石海峡公園へ。
海に面した公園で、季節によって様々な花が楽しめます。
台風が近づいていて、天気がイマイチなのが残念でしたが、それでも公園を一周、散歩を楽しませてもらいました。

(5) 花さじき

当初予定になかったのですが、国営明石海峡公園が運悪く花の季節でなかったということで、帰りに花さじきに立ち寄りました。

実はここ、私のお気に入りスポットの一つでして、友人を淡路島観光に連れて行く際によく利用しています。
明石海峡大橋も見えるし、何だか北海道のような風景だと思いませんか?
晴れた日に行くと、本当に美しいんですよ。

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右奥のラベンダーのように見える花はブルーサルビア。ちょうど見頃を迎えていました。
そして、下の真っ赤に見えるのは赤いサルビアです。

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1日かけて淡路島を満喫、すっかり癒されたTでした。

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by T

東京から淡路島に移住してきました。
移住者の私の目から見た淡路島を紹介させて頂きます。
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posted by awajigurashi at 12:56| Comment(0) | 淡路の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする