2017年03月04日

淡路島七福神霊場の総本山:八浄寺と大黒天

少し前の話になりますが、八浄寺というお寺に行ってきました。

皆さまは淡路島七福神めぐりって聞いたことありますか?
以前このブログでも書かせて頂きましたが、はるか遠い昔、日本神話に登場する2人の神様(イザナギノミコト、イザナミノミコト)によって最初に生み出された島、それが淡路島だと言われています。
島の形が船に似ていることから淡路島を七福神が乗る宝船に見立て、七福神を祀る島内のお寺を参拝して巡り、様々な福を授かろうという訳です。

今回訪れた八浄寺は、そんな淡路島七福神霊場の総本山であると共に、身・心の裕福を授ける大黒天が祀られています。
では、参門をくぐって中に入ってみましょう。

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早速七福神が出迎えてくださいました(笑)。

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七福神って神様でありながらどこかカジュアルで、難しそうなところがなくて、すごく日本的な神様なのではないでしょうか。

私が訪れたのは実は特別な日でして(後程紹介します)、お雑煮のふるまいがありました。
すぐ目の前でたくさんのお餅が焼かれていて、

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焼き立てのお餅をアツアツのお出汁と共に頂きます。
なんて贅沢なんでしょう!!

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エビや鰹節も入っていて、とても優しい味がするお雑煮を頂きながら、「淡路島って豊かな島だなあ」と改めて感じる私なのでした。

さて、境内に目を向けるとひときわ目を引くのが、この鮮やかな朱塗りの塔です。

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日本で唯一の瑜祗七福宝塔(ゆぎしちふくほうとう:真言密教最高の宝塔なのだそうです)で、中にはスリランカから来たお釈迦様の足形など、多くの宝が安置されています。普段は扉が閉まっているようですが、ちょうど私が訪れた時、中でお坊さんがお祈りされていました。

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又、本堂へ行く前に立ち寄りたいのが、この手水舎。

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七福神が横に並び、両手を広げて待ってくれています。
現代の技術も使われているらしく、近づくと自動的に水が流れ出てくるので(笑)、身を清めましょう。
さて、いよいよ本堂です。

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中に入ると正面には、本尊の阿弥陀如来(仏様)が祀られていました。
そして、その向かって左側に七福神の一つに数えられる大黒天(神様)がおられます。

仏様も神様も同じようにお祀りしようじゃないか、という日本人のおおらかさが私は大好きです。
しかも、大黒天は元々はインドの神様。それが仏教として日本に伝わり、出雲大社に祀られている日本古来の神様オオクニヌシ(大国主)と同化し、日本に根付いていったとか。
確かに「大国」は「ダイコク」とも読めますが…、きっと敬虔なキリスト教徒やイスラム教徒が聞いたら「そんないい加減でいいの?」って驚くと思います(笑)。

こちらが、その大黒天。

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まさに七福神といった笑顔の神様で、住職の方が楽しい話をいくつも聞かせて下さいました。
片手に持っている「ふくろ」は「福労」とも呼ばれ、中には神の教えが入っているのだそうです。それは、

・月給ふくろ(自身の役割/仕事に励みなさい)
・知恵ぶくろ(知識を生かす知恵を身に付けなさい)
・堪忍ぶくろ(忍耐力を持ちなさい)
・胃ぶくろ(食べ物に気を付けなさい)
・おふくろ(産んでくれた母親を大事にしなさい)

の5つ。そうすれば、身・心ともに裕福な人生があふれ出てくるということですね。
この住職さん、とても話し上手な方で、最後にもろもろお寺の営業トークをしているうちに「テレビショッピングみたいになってきちゃった」と笑っておられました。

実はこの大黒天、この寺に来ればいつでも見られる訳ではありません。
普段は秘仏として扱われており、1/26(初大黒天祈願大祭)、5/26(春季祈願大祭)、11/26(秋季祈願大祭)の年に3回だけ、特別にご開扉されます。
又、八浄寺はあわじ花へんろ第47番札所にもなっていて、4月から5月にかけて境内にデイゴの花やメグスリノキの白い花が咲き誇るそうで、春の訪問もオススメです。

今回の八浄寺訪問で、私自身、淡路島七福神めぐりに興味が湧いて参りました。暖かくなってきたら、皆様も出かけてみてはいかがでしょうか?

(T)


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posted by awajigurashi at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡路の歴史、文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする