新年あけましておめでとうございます。
昨年からこちらのブログに投稿させて頂いていますが、おかげさまで淡路島のあちこちに足を運ぶキッカケができ、私自身楽しませてもらっています。
今年も自身の移住生活を楽しむとともに、ブログを通してこの島のことをご紹介していきますので、少しでも淡路島や島に住む人々に興味を持ってもらえたらうれしいです。
改めてよろしくお願い致します。
さて、今回紹介させて頂くのはイチゴ農家「星の果実園」さんです。
昨年2人の移住者がイチゴ農家を始められたと風の便りにお噂は伺っていたのですが、今回初めて訪問する機会を頂きました。
実際のイチゴ畑を見せて頂けるということで、五色町鮎原へ車を走らせます。
イチゴ畑が近づくにつれて、辺りの景色は一面田んぼへと変貌していきました。淡路島には「鮎原米」という有名なブランド米があるんですが、実際の田んぼを見たのは私も今回が初めてです。
いわば鮎原は淡路島の農業のシンボルのような地の一つ。星の果実園さんは、そんな地で縁あって地元の方からビニールハウスを借り、イチゴを栽培されていました。
手前のビニールハウスはパック詰めなどの作業場となっており、イチゴはこの奥で育てられています。
地面に直接植えられていますよね。
これ、土耕栽培と呼ばれる伝統的な栽培方法なんですって。
これ、土耕栽培と呼ばれる伝統的な栽培方法なんですって。
イチゴ栽培には、高設栽培といってイチゴが育つ環境を高台の設備に人工的に作り出す方法もあります。土耕栽培は高設栽培よりもイチゴの味に深みが出るという意見も多い反面、腰をかがめて作業する時間が多くなる分、どうしても重労働になります。
それでも星の果実園さんは、「このビニールハウスを貸してくれた地元のおばあちゃんが50年もの歳月をかけて作り上げてきたこの環境を大事に継承していきたい」、そんな思いをこめて土耕栽培によるイチゴ作りに取り組んでおられました。
それでも星の果実園さんは、「このビニールハウスを貸してくれた地元のおばあちゃんが50年もの歳月をかけて作り上げてきたこの環境を大事に継承していきたい」、そんな思いをこめて土耕栽培によるイチゴ作りに取り組んでおられました。
大事に育てられ、赤く色づいたイチゴがあちこちに…。
大きなイチゴを一つ食べさせて頂きましたが、これが本当に甘くて美味しい。
私、イチゴ大好きなんです。いや、来てよかった!(笑)
こちらのイチゴ畑、実は土耕栽培に加え、もう一つ大きな特長があります。
それは、「淡路富士」の愛称でも親しまれている先山(せんざん)から流れてくる新鮮な水をそのまま使っていること。
農家によっては、水をきれいにするためにフィルターを通したり、水道水を使ったりするそうですが、この地ではそういったことは一切必要ないと仰ってました。土と水、淡路島の自然の恵みが詰まったイチゴという訳ですね。
イチゴ畑に興味津々の私。
素人の私にとって様々な面白い仕掛けがあったので、ご紹介させて頂きます。
素人の私にとって様々な面白い仕掛けがあったので、ご紹介させて頂きます。
照明器具のように見えますが、紫外線によって病害虫を防除する装置です。農薬の代わりに、夜中に3時間こちらを照射するんですって。技術もうまく組み合わせるんですね。
こちらは、イチゴの受粉に必要な蜂が住んでるお家です。
寒くないように発泡スチロールやビニールで木箱を覆い、玄関先には水飲み場まで。至れり尽くせりだと思いませんか?(笑)
紫外線照射のような技術を導入して減農薬に取り組みつつ、土、水、そして蜂といった自然の力を最大限に活用して、星の果実園のイチゴは育てられているという訳です。
ここで、イチゴ畑を案内して下さった星の果実園の松本さんにご登場頂きましょう!
松本さんは東京のご出身。
大阪で仕事をされていた関係で、淡路島にはよく旅行に来ていたそうです。この島のことが気に入り、いつか移り住みたいと考えてはいたそうですが、星の果実園を共同で立ち上げることになる播磨さんとの出会いがキッカケとなり、思い切って仕事を辞めて体一つで淡路島にやってきました。
大阪で仕事をされていた関係で、淡路島にはよく旅行に来ていたそうです。この島のことが気に入り、いつか移り住みたいと考えてはいたそうですが、星の果実園を共同で立ち上げることになる播磨さんとの出会いがキッカケとなり、思い切って仕事を辞めて体一つで淡路島にやってきました。
当初、農業をする気持ちはなかったそうです。
3ヶ月の就職活動の末に「JA淡路日の出」に職を見つけ、金融関連のお仕事に就かれたのですが、どこかに物足りない気持ちもあったのかもしれません。そんな時、窓口にやってきた地元農家の方と話している最中、ふと口から出た言葉が「イチゴ農家をやってみたい」でした。
この言葉が大きな転機となります。
その方にイチゴ農家を紹介され、そちらで働きながら経験を積む中で、イチゴへの想いがますます強くなっていった松本さん。2015年1月に星の果実園を創業し、農業を基礎から学ぶために兵庫楽農生活センターに通いつつ、イチゴ栽培に取り組まれました。いや、すごい行動力です!
松本さんはこうも仰ってました。
1次産業(生産)だけでは限界がある。2次産業(加工)、3次産業(流通販売)といった領域にも進出して経営を多角化、いわゆる6次産業化していく必要があるだろう、と。
そんな想いがつまった星の果実園さんの店舗も、昨年末洲本でオープンしたんですよ。この畑で育てられた新鮮な採れたてイチゴ、そしてジャムやケーキなどの加工食品を販売するお店です。
もちろん、そちらのお店にもおじゃまさせて頂いたんですが、パートナーの播磨さんがいらっしゃって、いろいろお話を聞かせて頂きました。
もちろん、そちらのお店にもおじゃまさせて頂いたんですが、パートナーの播磨さんがいらっしゃって、いろいろお話を聞かせて頂きました。
記事が長くなってしまったので、お話の続きは次回とさせて頂きますが、洲本の街にも近く、国道28号沿いのとても便利な場所にあるんですよ。
詳細は下記をご確認ください。
(T)
兵庫県洲本市塩屋2-1-45
金曜日〜火曜日10:00-19:00営業
水/木曜日定休(祝日は営業)
※イチゴの繁忙期のため営業時間に変更がある場合がありますので、事前にHPでお確かめ下さい。